FC2ブログ

冬囲い外し


ゴールデンウイークの前半と言えば、例年ならこの辺りは春の山菜がちょうど採りごろを迎える時期なのだけれど、今年は一週間ほど季節の進むのが早い。みんな若干呆け気味だ。

DSC_0889.jpg

コゴミ野原・・・そういえば高田のサクラも早かった。

東京を離れて新潟に移り住んだ22年前に、地域で自然観察を行っているグループ「ヤマセミの会」の植林プロジェクトに参加した。この辺りでわずかに生息が確認できている色鮮やかな蝶「オオムラサキ」を増やそうということで、幼虫が育つ「エノキ」と、成虫が樹液を吸う「クヌギ」を植えたのだった。今日は会長と事務局長と私の三人で、秋に施した冬囲いを解きに来た。

DSC_0880_20180503015711df0.jpg

豪雪地と言われる上越市の中でもひときわ雪深い山間地域なので、植えた木は冬毎に雪に痛めつけられる。とくにこの冬は11月の中旬にまとまった雪が降ったせいで樹木の被害が多かった。まだ葉を残した木の枝に濡れ雪が貼りついて、その重さで樹幹をへし折ってしまうのだ。クヌギなどはとくに、この辺りの山で自生を見ることがほとんど無いので、そもそも豪雪地には適さない樹種であるのかもしれない。

折れた木を片付けるのはけっこうな重労働だった。それでもこの時期はまだ蚊や蚋(ブユ)などの吸血虫に付きまとわれることもなく、作業を終えて長袖を脱ぐと、汗を吸ったTシャツが春の風に冷やされて心地よかった。

半径10mほどの範囲で食べられる野草を探してみた。

DSC_0881_20180503015713c44.jpg

ギョウジャニンニク。これは多分、この山の地権者が植えたものだろう。


DSC_0884.jpg

幼いウワバミソウ(別名:ミズ、サワナ)


DSC_0885_20180503015716af4.jpg

ウマノミツバ。人によっては毒草扱いをしているけれど、敬愛する大典先生の本に習って食べてみたときには、とくに何ともなかった。名前のせいで敬遠されているのかもしれない。風味はやはりセリやミツバに近い。山菜には「イヌ」、「カラス」、「サル」、「ヘビ」などの動物名を冠するものがあり、いずれも近縁種の本家よりも格下に扱われていることが多い。


DSC_0886.jpg

ウバユリ。アイヌ民族の郷土食「トゥレプ」はこの植物の鱗茎で、デンプン餅のようにしたり、刻んで粥にしたりして食されるという。当地域にも自生の多い種で、春一番に芽吹く様子を見ると、やはり寒冷に強い植物であるのだろう。この辺りでは誰も見向きもしないけれど、縄文の昔にはきっと主要な食材だったのではないだろうか。


DSC_0888.jpg

アケビの芽。苦さを味わう大人の山菜。たいがいは少量を小鉢で、真ん中にウズラの卵を落とし「巣ごもり」などど言って、醤油を垂らし、絡めながら食べる。


DSC_0891_20180503015722720.jpg

タラの芽。天ぷら以外でなにか良い食べ方はないものだろうかと毎年考えているのだけれど、茹でて和えても炒めても、どうもイマイチ。やっぱり天ぷらの王様でいて頂くべきなのだろう。


DSC_0900.jpg

ヤマアサツキ。成熟したものを干しておいて、蕎麦を食べる時に指先でカサカサと薄皮の中の雫形の球根を取り出し、カリリと囓ってすかさず蕎麦を啜ると旨い。


DSC_0892.jpg

ゼンマイ。


DSC_0893_201805030157255b7.jpg

呆けたフキノトウ(♀株)

宿直の仕事が入っていて料理も晩酌もできないので、今回は撮影のみで採集は自制したけれど、野山はこの春も食材で溢れていました(^^)/

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
ブロとも一覧
最新トラックバック
オドサマの本棚
Share Vision
サイトアフィリエイト無料テキスト進呈中!
月別アーカイブ
ランキング応援お願いします!
↓↓↓

FC2Blog Ranking

日本ブログ村ランキングも参加中!
RSSリンクの表示
QRコード
QR