FC2ブログ

2016春 仙台帰省(タネツケバナ・馬ハツ ほか)


現在は仙台で暮らしている両親のもとへ実家帰り。

寝たきり状態になっている父を
腰掛けさせたり、立たせてみたりしてみようかと
思っていたのだけれど
数日前にまた救急車のお世話になって
入院してしまったらしい。
今回は軽い脳梗塞だったようだ。

土曜の午前の仕事を終えて、
大島青空市場で山アサツキと舞茸
耕太郎農園の麩饅頭、雪割草一鉢を購入。
それと自家製玄米30kgを土産に上越を立ち
到着は夕方遅くになった。
今回はカーナビの設定を「距離優先」にしたら
山形で訳の分からない細い路地を走らされたりして参った。
そのおかげというか、山形の赤湯で気になる看板を見つけた。

DSC_0331.jpg

馬肉も置いてあるお肉屋さんなのかなと
興味をそそられ入店してみると
店内は意外なほどに物が少なく簡潔で
小さめなショーケースには
赤い馬肉だけが並べられていて
その横には台秤とレジスター。
奥には作業台があって
大きな肉塊と包丁が数丁。
どうやら馬肉専門店のようだった。

脂の少ない赤身肉ばかりが並んでいるのを
好ましく眺めていると
「馬ハツ」と書かれた商品が目についた。
赤い塊が真空パックになっていた。

オド:「これは焼いたりして食べるんですか?」
店主:「焼いてもいいし、生でもいけるよ」
オド:「生でですか・・・」

200g程だろうか、600円そこそこの値段は
良い買い物だと思った。
晩酌が楽しみになってニヤつきながら先を急いだ。

両親が世話になっている弟の家に着くと、
すでに晩酌の準備が整っていた。

DSC_0333.jpg

北海道のどこかの街に税金を納めたら
送られてきたという身の詰まった毛ガニや
高級地鶏「磐井鶏」のモツ煮、カツオの刺身
フキの炒め煮などが並んだ。
カツオの刺身に持参した山アサツキを添えてみた。
これだけのご馳走があれば出すまでもないかと
馬ハツは冷凍庫に収めた。

飲みながら弟に馬肉屋さんの話しをしたら
「そうそう、こっちの馬肉屋さんはガランとしているんだ」
とのことであった。意外にスタンダードらしい。


2日目の午前中は山菜取り。
今回の帰省の主な目的は父の見舞いと
母を山菜取りに連れだすことなのだった。
仙台市の北隣になる黒川郡にある
七ツ森湖の周辺を散策してみた。

民家の庭には梅の花が綺麗に咲いていた。
けれども野山はまだ冬枯れの様相で
「フキノトウが採れればいいかな?」
などと言いながら、母と弟と三人
それぞれ刃物(100均ナイフ)を手に
湖畔をうろつきはじめた。

本当にフキノトウだけだなぁと思っていたら
小さなロゼット状の青葉が目に付いた。
タネツケバナだ。

DSC_0337_20160402222508884.jpg

アブラナ科の植物で
クレソンを小柄にしたような丸みのある葉が
いかにも温和で食草らしい。

山菜取りは不思議なもので一つが目に付くと
同じ物が次々と見えるようになる。
その物の特徴がインストールされて
雑多な視覚情報の中から
無意識に選別が行われる。
普段は気付かずにいるけれど
人には意外な能力がある。

膝の関節症で歩行が困難になってきている母も
こと採集となるとよく動く。
「いなくなった」と弟が言うので探してみると
カーブを曲がった直線道路のずっと向こうから
膨らんだ袋をぶら下げて歩いてくるのが見えた。

フキノトウとタネツケバナのほかには
芽吹きのヨモギも摘むことが出来た。

午後からは父の入院する病院へ。
父は胴をベッドにくくられ
両手には指なし手袋をはめられて寝ていた。

「これ何だべ(何かな)?」

と、父に繋がる黒いヒモを引こうとすると

「あ、それ引げばまね(ダメ)!」

と母。ヒモの一端は警報ブザーに繋がっていて
父が大きく動くと看護師が跳んで来るのだそうだ。

父はもう僕と弟の区別がつかなくなっている。
けれども似たような顔が二つ並んであることの意味がわかっているのかいないのか
薄っすらと笑顔をみせた。

「あらま、笑って・・・めずらしい」

母が驚いていた。


二日目の夕餉の主役はやはり採集してきた山菜だ。

DSC_0339.jpg

フキノトウとヨモギは天ぷらに
タネツケバナはロゼット状のものを
食べやすい大きさに割いてサラダにした。
その他にはスズキの刺し身、三陸の生ガキなど。

DSC_0340_201604022225113dc.jpg

山菜の天ぷらは粉をゆるめに溶いて
薄衣でサックリ揚げる。
どちらもクセの強い山菜なので
天ぷらにしても風味が残り、食べて楽しい。

DSC_0343_20160402222548fbd.jpg

タネツケバナは若干硬いけれど
風味はまさにクレソンのそれに近く
さわやかな辛味もあって
初めてだという母も弟も喜んで食べていた。

DSC_0344.jpg


三日目は午後の早い時間に父を見舞い、帰路についた。
東京にいる姉が
父が八十歳になる節目に両親のお祝いをしようと言うので
五月の連休にも、また訪ねる予定だ。


馬ハツは冷凍したものをそのまま持ち帰り
上越へ戻った晩に半分程を刺し身にして食べた。

DSC_0348.jpg

レバ刺しのような感じを期待していたのだけれど
心臓はやはり筋肉なので
味はあっさりとして癖もなく
けれどもしっかりと赤身肉の滋味があり
美味しく頂いた。

DSC_0350.jpg

それと仙台行きの前に仕込んでおいた
フキノトウのゼラチン固めも
どんなものかと味醂味噌で食べてみたけれど
まあ面白みはあるかなぁぐらいなもので
いま少し工夫が必要だと思った。

DSC_0349.jpg

今度は寒天で試してみようかな(^^)/


テーマ : 写真日記
ジャンル : 日記

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
ブロとも一覧
最新トラックバック
オドサマの本棚
Share Vision
サイトアフィリエイト無料テキスト進呈中!
月別アーカイブ
ランキング応援お願いします!
↓↓↓

FC2Blog Ranking

日本ブログ村ランキングも参加中!
RSSリンクの表示
QRコード
QR