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いかわた三昧(2014正月帰省・後編)

仙台の実家に帰省した二日目は塩釜神社へ初詣でにでかけた。弟の運転で、夕べ一緒に飲んだ友人とその二人の子供も一緒だ。屈託なく明るい子供達だ。きっと十分に愛情を受けて育っているのだろう。

炭酸水を片手に高台の社殿へ続く長い石段を喘ぎ喘ぎ登ると、残っていた夕べの酒が少しずつ揮発して頭痛が楽になった。天気も良く、正月三日目の陸奥国一の宮はまだまだ多くの人で賑わっていた。おみくじも大吉だった。

お楽しみの塩釜市場は正月休み中で、多賀城方面の問屋街に隣接する市場へ行った。震災以後に建てられたものなのだろう、きれいな市場だ。近くの公園には仮設住宅が並んでいた。

塩釜神社に出ていた露店のチョコバナナを買ってもらえなかったと泣いていたお嬢が、お父さんにアイスクリームを買ってもらって機嫌を直している。

市場で食材を見て歩くのは本当に楽しい時間だ。もともと海の食材が大好きなので、あれもこれもと欲しくなってしまう。なので、とりあえずは一通り眺め歩いて、この機会に味わっておきたい三陸ならではの食材を吟味する。

牡蠣を焼いて食べさせている店があって飛び込もうかと思ったけれど、売られている殻付き牡蠣の値段がとても手頃なので買って帰って皆で楽しむことにした。「12個ください」と女性の店員さんにお願いすると、奥にいたオッチャンが「いいとこ2個おまけしてやってねー」と、こちらに笑顔を向けてくれた。殻付き牡蠣14個を手にして千円でお釣りがきた。さすが本場だ。

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丁度昼にもなる時間で、空腹で見て廻るとついつい買い過ぎてしまうので、市場内の食堂で昼食をとることにした。オドサマはマグロユッケ丼を食べた。

他には紅鮭の筋子、ミンククジラの赤身と皮脂(無塩)を買い求めた。イワシクジラもあって迷ったけれど、今回はミンクにした。さらにイカの腑(わた)だけが八つばかり一パックになって売られていて、値段は二百五十円。こんな風に売られているのは初めて見た。嬉しくなってこれも購入。

友人親子と別れて自宅に戻り、銭湯へ行った。昨晩は長距離運転の後に直ぐ飲み始めてそのまま寝てしまったので、今日の湯はことのほか気持ちいい。もっと若かった頃は風呂などは清潔のために仕方なく入っていたのだけれど、今は体がとろけるように気持ち良く感じられる。変な声が洩れたりもする。

晩酌のご馳走は、主なところは蒸し牡蠣とクジラ刺し。それと母が焼いてあったブタの骨付き肉、大根なます。

大根なますが美味しい。子供の頃はあまり好きではなかった。野蛮な食べ物の合間に口にすると楚々とした気分になる。

蒸し牡蠣は言わずもがなの美味しさで、宇宙人(前項参照)だった父も目を覚ましたようによく食べた。今日は口が閉じていて、舌も出ていない。毎晩服用しているという精神安定薬が、今の父にはもう必要ないように思われて、昨晩は試みに服用を控えてみてもらったのだ。

クジラ刺しの画像を残しておかなかったのが残念なのだけれど、赤身の刺身の上に薄くスライスした白い皮脂を重ねて盛り付けた。紅白で見た目もよい。先般、上越市で「クジラ食文化を考える会」という催しがあり、会長である東京農大教授で発酵学者の小泉武夫先生が講演を行った。以前から臭い食べ物の権威でもある小泉先生の大ファンであったので勇んで参加したのだけれど、その後の会食で供されたクジラ刺しが赤身の皮脂重ねで、なるほどなあと関心したものである。とは言っても赤身肉はともかく塩蔵ものでない皮脂というのは普通はまず手に入らない。それがあるあたりがやはり本場なのだなぁなどと思いながら、仙台ならではの味覚を楽しんだ。


今回の正月帰省は往復ともあまり雪にさいなまれずに済んで良かった。自営業のオドサマは、この頃は自宅に戻って昼食を摂ることが多いのだけれど、持ち帰ったイカわたで数日のあいだ昼の賄いをして楽しんだ。主にスパゲッティにして食べたのだけれど、仙台のイカ蒲鉾と一緒に青森の郷土料理である貝焼き味噌風にしたものも、アツアツご飯に美味しかった。

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イカわたは不飽和脂肪の塊なので、炒めると溶けてペースト状になる。濃厚な香り。

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イカわた風味と生野菜の相性がいまいちだった。

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パセリの香りがイカワタの臭み消しに具合が良かった。

いかわたマヨネーズスパゲッティ
イカわたマヨネーズスパゲッティ。これはかなり美味しい。磯の風味。

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イカわたとイカかまの貝焼きみそ風。

後日、母から電話があった。父の精神安定薬について医師に相談してみたところ、服用が休止になったという報告であった。「目がキョロキョロどしてさぁ、宇宙人でなぐなった。何がやらがしそうで、かえって心配してらどごだ(笑)」と。

テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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