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番外編 烏骨鶏ピータン

8月下旬、久しぶりの上京。

地下鉄駅の長い階段をのぼった出口で

一枚歯の高下駄を履いた和装の青年とすれちがった。

歯の高さが20㎝もありそうな下駄で、

躊躇もせずに颯爽と階段を降りていった。

「ああ、東京だなぁ」と思った。



土曜の午後に勉強会があって、

その後の懇親会には出席せずに、錦糸町で友人夫妻と懇親会。

「6時で終わっちゃうんだけど」と、

お気に入りだという串焼き屋さんに案内してもらい

まずは生ビールで乾杯。

壁に貼られた串焼きメニューには

正体不明な名前のものが多くワクワクするが、

あいにく閉店間際ということで

それらのほとんどがすでに品切れとなっていた。

それでも鰻の白焼きなどを数串頂きながら、

お店の雰囲気を楽しんだ。

田舎にはない賑わい感、人の多さ、多様さ。



二軒目は友人夫妻の苗字と同じ名前の店に案内してもらった。

とても落ち着いた雰囲気に、

店のあちらこちらにカエルの図柄が散りばめられていて面白い。

付き出しの後に「サービスです」と、

小さい縦長なグラスに

トウモロコシのスープのような物をすすめてもらった。

何かカタカナの料理名を告げられた気もするけれど忘れてしまった。

「とても良いとうもろこしが入ったので・・・」とのことで、

普段なら猪口をあおるように一口で飲み干してしまいそうなものを、

小さな木のスプーンですくいながら味わった。

そうすると不思議なもので、

わずかな一品がとても特別で貴重な物に思えて、

120% 味わってしまう。

なるほどこのようにして食を演出するのだなと、

最近よく人からも指摘されるお腹の出っ張りを解消するヒントを

得た気がした。



なにか注文した後についつい「大盛りで」と言ってしまうのは

オドサマの悪い癖だ。

ビールも「ナマチュー」とはまず頼まない。「ナマダーイ」である。

「ナマダーイ、ナマダーイ」ではお坊さんではないか・・・

さて、何の話だったっけ?



楽しく飲んでる時間は加速度的に過ぎる。

いつの間にか東京の遅い終電の時間となり、店を出た。

夫妻からお土産を貰った。

妻子へと有名店のラスクを、

そしてオドサマへは「烏骨鶏のピータン」(喜)



帰宅後このピータンを子供達と食べた。


烏骨鶏ピータン開封


「くせがなくて食べやすい」と娘たちが言った。


烏骨鶏ピータン


横浜でウズラのピータンを見つけて子供達と食べた時に、

アンモニア食品がいかに美味しいかを

酔って鼻穴を拡げて講釈したのである。

でも、やはりアンモニアは子供の味覚には馴染まないようだ。

それはそう・・・基本的には人体に毒なのだから。


烏骨鶏ピータンネギ載せ


少量ずつを口に含み、

前歯と舌先でほぐしながら

口をピチャピチャさせて鼻腔に空気を送り込み、

それを行き来させて香りを探る。

微かにノスタルジックな匂いがする。


それにしても、ピータン。

不思議な食品である。

常温保存が利く上に、発酵食品とも何か面持ちが違う。

以前東京の病院のリハビリ室で勤務していた時、

患者さんの若い台湾人女性がピータンについて、

クスクス笑いながらこんな話をしていた。

「うちの弟は近所のピータン屋に行ってオシッコをして、

小遣いをもらっていた」と。

少年のでなければいけないのだという。

・・・はたして本当の事か冗談かは今となっては確認できないが、

味覚的には説得力がある。

烏骨鶏ピータンのラベル

烏骨鶏ピータンに付いていたラベルの原材料名には

「烏骨鶏の卵・食塩・茶葉・炭酸ンーダ」とある。

少年のオシッコに代わるような材料は見当たらない。

炭酸ンーダ・・・。

微生物が作用する発酵に対して、

こちらは何か化学反応の作用があるようだ。

本品は真空パック状に包装されているけれど、

従来品は籾殻の混じった石灰質な土で固く卵が覆われていた。

あの土を剥いで水洗いをすると手がツルツルとして、

ちょうど木灰で手を洗った時のような感触がある。

なのできっとアルカリ質な何かだなとは思っていた。

今回の場合は炭酸ンーダがそうだ(なんちゃって)。

おそらく、還元とか加水分解とか、

そんな作用があるのだろう。



ピータンの謎については引き続きアンテナを立てておくこととして、

ともあれ珍しい食材、堪能いたしました。

〇〇夫妻、ご馳走様でした(笑)



テーマ : 料理
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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