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ヤマメ(2012春・帰省)

〈さらに先回モクズガニ項の続き〉

青森市内の県立病院に着いたのは午後1時過ぎだった。

父は痩せ、目がキョロリとして入れ歯も外してあり、

オランウータンの子供のような容姿でベッドに横たわっていた。

だいぶ母や看護師さんの手を焼かせているらしい。

拘束帯やミトン(指なし手袋)も置かれてある。

酒と煙草さえあれば食事などどうでも良かった人が、

それらを取り上げられたら食欲が目覚めたのだろう、

食べたがって仕様がないという。

昨日もナースコールを鳴らして、

飛んできた看護師さんに、

「バナナ一本けろじゃ(下さい)」

と、やったらしい。相変わらずだ。

「そんなオランウータンみたいな顔でバナナを下さいじゃ、

看護師さんも、のめっちゃうわな」と笑っていたところに

看護師さんが入ってきて、

「あっ、息子さんですか、見て分かりました。そっくり」

だって・・・がっかり。



父がそんな調子で母もずっと泊まり込みで付き添っていたので、

今晩は風呂に入ってゆっくりしてもらおうと自宅に連れ帰った。

母は父に、「今晩ぐらい、いい子でいでけへよ(いてね)」と言い聞かせていた。



青森市郊外の雲谷温泉へ向かった。

八甲田山への上り框のような場所で、

子供の頃から親しんだスキー場もある。

無色透明のやわらかなお湯に、

昨日から寝ていない体がとろける。

帰り道、市街地の夜景がきれいにみえていた。



晩酌のあては

つぶ貝酒蒸し

ツブ貝酒蒸し、

クジラの漬け

クジラの漬け

フキのホタテ仔和え

フキのホタテ子和え

イワナ田楽(青森 H24.05.19)

そして白神のイワナ田楽。

好物を並べて飲み、間もなく睡魔が迎えに来た。

長い一日だった。



翌朝、4時半に起きて津軽半島内湾に注ぐ蟹田川へ。

蟹田は母の生まれた町で、

ここにまだ母の実家があった幼い頃の思い出がぼんやりとある。

怖くて通れなかった仁王像のある山門、

花嫁人形や玩具の供えられた祭壇、

お墓のヒキガエル・・・。



この時期川にはシロウオ(ハゼの仲間)や

チカ(ワカサギの親戚)が産卵のために遡上し、

それを追ってアメマスやサクラマスも川へ入ってくる。

大きなエゾウグイもいる。

初めてこの川で釣りをした時にサクラマスを釣り逃し、

その時の手応えと悔しさが忘れられず、度々訪れている。



小さな沢の流れ込み、一投目でアタリがあり、

二投目でヤマメが出た。

ヤマメ(蟹田川 H24.05)

さらに同じ場所でもう二尾、イワナとヤマメを釣った。

イワナ(蟹田川 H24.05.19)

いずれも小さいが、幼魚に特有の模様が美しい。

この日の釣果はこれだけだった。でも、充分満足。

母の方はヒメタケにワラビにと沢山の収穫だった。

途中草むらの中にマイマイを見つけた。

マイマイ

今年、エスカルゴを初めて食べる機会があった。

それで貝好きのオドサマは、

きっとマイマイも美味いだろうなと、

味見の機会を伺っていた。



その晩も青森ならではの肴で飲んだ。

ミズとホヤの水物

ミズとホヤの水もの

ツブ貝壺焼き

大きなツブ貝のつぼ焼き。

これらにすっかり満足してしまい、

結局マイマイを火にかけることはしなかった。

マイマイは翌朝、朝露の庭に放した。


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テーマ : アウトドア
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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