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2015 初冬・後編 ムキタケ


(ハナビラニカワタケ項の続き・・・)

ハナビラニカワタケを採取した枯れ木の近くに、秋にウスヒラタケの出ていた倒木があるので向かってみた。

冬の自然林は夏場とは比較にならないほど見通しがよく、離れた所に横たわっている朽ち木もよく見える。それらを後回しにして向かった倒木にヒラタケが出ていた。

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この日の狙いがムキタケとヒラタケであったので、期待した収穫があってまずは一安心。
ヒラタケは海外でも認知度の高い安全な食用キノコで、オイスターマッシュルームなどと呼ばれるらしい。栽培ブナシメジが一般的になる以前の日本のスーパーで「シメジ」の名で売られていたあのネズミ色のキノコである。

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天然のものは人の掌以上に大きく成長する。遅く発生したものは寒気の中で凍結乾燥し、その気になれば春まで採集できる。かんじきを履いて冬山に分け入る情熱は必要だけれど・・・薄茶色く干からびてはいても、煮戻すと本来の食感がよみがえり、美味しく頂くことができる。

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秋に見かけた枯れ木の根元の洞(うろ)を覗いてみると中には乾いた枯葉が敷き詰められていた。もしかすると自分が近づく今しがたまで、ここに何かの動物が体を横たえていたのかもしれない。

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さらに近くの倒木へ移動すると、大本命のムキタケの姿があった。

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ムキタケは美味しいキノコだ。風味に特徴はないけれど、ゼラチン質な弾力と口あたりの滑らかさが非常に優れている。表面は深緑色から橙色、黄色と、色に変化がある。裏面はカスタードクリームのような優しい色調で、幼いものほど色が濃く、柄の部分はむっくりと広く透明感がある。食中毒の多いツキヨタケとよく混同されるけれども、色調にしても形状にしても、いったん覚えてしまえばひと目で判別できる。

積もった枯れ葉をどけるとまたムキタケが顔を出し、嬉しい収穫となった。

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仕事の合間なのでこれだけ採れればもう良いかなと思いながら、それでも目的の場所まで行ってみた。以前にナメコ、ヒラタケ、ムキタケの収穫のあった場所、エノキタケやキクラゲの収穫のあった場所に行ってみたけれど、不思議なものでそれらの場所にはまったくキノコの姿は無かった。

車に戻る途中で立ち枯れの木に綺麗なムキタケをみつけた。これが今年最後のキノコとなった。

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採集したキノコはすべて一緒に煮て、ほとんどを瓶詰めにした。正月に帰省するときのお土産にするのだ。キノコ好きの母が喜ぶ。

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ムキタケを煮ると煮汁が胆汁色になり、この煮汁は少し苦い。キノコは表皮の色が抜けて白くなる。

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いつも茹でこぼして利用しているので気にならなかったけれど、もしかしたらこの表皮には良からぬ成分が含まれているのかもしれない。このキノコの名前は表皮を剥いて用いる利用法に由来しているという。古人達が経験的にそのようにしていたのかもしれない。

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少しだけ取り置いたものでお決まりの天狗そば(※)を作って食べた。

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※ 天狗そば・・・お小遣いで買える安価な鳥皮と山の恵みをやたらに投入した野趣満点な蕎麦。食物繊維とコラーゲン、ルチンも豊富で美容に良い 。


プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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