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イワナ釣り(2014初夏帰省)

6月の下旬に青森へ帰省してきた。

「久しぶりに帰省するけど、オメもどんだ(おまえもどうだ)?」

と、親友から誘ってもらった。


そういえば20代の頃、帰省する彼から東京駅で飲もうと誘われて、悪乗りしてそのまま一緒に高速バスに乗ってしまったことがあった。翌朝、青森駅で呆然として、実家では「何しに来たんだ?」といぶかしがられ、その夜の高速バスで東京へ戻った。


今回も無茶な誘いではあったのだけれども、故郷に実家が無くなっている現在、そんな声でも掛からなければ帰郷の機会など無いので、四方調整を試みて時間を工面した。

彼の実家に二泊させてもらう予定。彼の両親とは親しくさせてもらっていて・・・というか、彼が悪さをして叱られる時に高頻度で隣りにいただけなのだけれども、いつか彼の家で泊まった時に、母君からこんな風に叱られたことがあった。

「カボ(オドサマの俗名)!こいだっきゃおぎゃくさまの布団だんでぇー!オメ寝る布団でねんだや!!(これはお客様用の布団です。貴方のような者が寝る布団ではありません)」

けれど二年前、両親が青森を離れる引っ越しの際、彼女は早朝に現れて

「カボ、こんだ(今度)遊びに来たら、おぎゃく様の布団さ寝がへでけらね(例の布団に寝かせてあげますよ)」

と笑顔で言った。


金曜日の仕事を終えて、上越から青森へ向かった。

途中、深夜というか早朝三時頃に秋田県五城目町の道の駅に辿り着いて、ウシガエルがモウモウいうのを聞きながら、三時間程の仮眠をとった。一年で最も日の長いこの時期、車中での仮眠を日の出前にとっておくのは日中への備えというもの。


午前十時頃に青森に到着。ふと思い付き、幹線道路を折れて路地へ入り込む・・・横内川は橋が架け替えられ、以前よりも流れが綺麗になっているように見えた。この川の水を飲んで育ったのだ。

DSC_0619.jpg

友人に連れられて畑仕事をしているご両親に挨拶。青空の下で畑仕事に精を出す彼の両親は、年齢が進んだことを感じさせはするものの、はつらつと元気そうであった。挨拶も早々に、さっそく友人とジャッコ釣り(雑魚釣り)に出掛けた。


友人の誘いがあってから夜な夜なネット上の地図を眺め回し、遊びの構想を妄想していて初めて知った道があった。青森市の東側の野内川に沿って北東に遡上し、夏泊半島を横断するように分水嶺をまたいで平内町の清水川へ抜ける経路がある。どんな道なんだろう・・・道に沿う二つの川がそれぞれ幾本かの支流を集め、所々に滝の名前も見える。かつて身近であった故郷の未知の渓流・・・滝・・・釣り糸を振り込む場面を思い描く。


川にとりつく前に昼も近いのでまずは腹ごしらえと、野内川の河口近くに青森ならではの煮干しラーメンの店を見つけた。今回の帰省は青森のラーメンを味わっておくのも重要なテーマなのである。

津軽地方の「支那そば」は煮干し由来の酸味と苦味が特徴的である。何で煮干しから酸味や苦味が・・・と以前から疑問ではあったのだけれど、或いは和食調理ではすべからく取り除かれる腹ワタが、地元好みな味には大事なのかなと思ってみたりする。実際、津軽地方の名店ではどうしているのだろう?食べたかった津軽風煮干しラーメンを啜り、さっぱりして川へ向かった。

DSC_0621.jpg

昼の陽光の中を、川の気配を探しながら車を進めた。始めに道路が川に接触した地点で、さっそく竿を出してみた。

下流から他の釣り人が現れて軽く挨拶をした。毛バリ釣りの人のようだった。

岩下の淀みにブドウ虫の餌を振り込んだら当たりがあった。二投目の合わせで針掛かりし、岩魚の姿を見ることが出来た。針は口ではなく背びれに掛かっていた。

写真 2

同じ場所でさらに当たりがあったので友人に勧めてみたところ、程なく彼も綺麗な岩魚を釣り上げた。

「岩魚釣ったのって、初めてがも・・・」

と、友人は髭面の少年のような笑顔でつぶやいた。それから彼はさらにもう一匹を釣り、オドサマはアクセス不能な大きな落ち込みに海釣りのように天秤仕掛けを投げ込んでまぐれの一匹を釣り上げた。

写真 4

(この項つづく・・・)

イワナ(2012春・帰省)

GWは仕事を休まず、5月後半の週末

青森へ帰省してきた。今回は一人。

金曜の夜に上越の家を出て夜通し北上し、

いつもなら男鹿半島の付け根の五城目町から東へ折れ、

上小阿仁、鷹ノ巣、大館と北東へ進み県境の碇ヶ関で東北道に乗る。

けれど今回は日本海に沿ってそのまま進むことにした。

春の白神山地から流れ出る川に、釣り糸を垂れてみたかった。



深夜3時に山形の酒田でミミズを買った。

こういう終夜営業の釣具屋さんは本当に助かる。



夜が明ける前にどこかで一眠りしようかと思っていたけれど、

能代に着く頃にはすっかり明るくなっていて、

そのまま八森町へと進んだ。

秋田音頭の冒頭、「秋田名物八森ハタハタ・・・」の

八森町である。



運転しながら眼の端に白い飛沫の立つ川を見た。

大岩の間を青々とした水が流れていて、水量も多い。

川はかなり低いところを流れていて、

入渓できそうなポイントを探して道を山手に向かってみた。



川は見えないけれどカーナビの画面上で道が最も川に接近する地点で車を止めた。

道の舗装もそこで途絶えていた。

水の流れる音を頼りに杉林の中を下って行った先に、

目を瞠るような美しい流れがあった。

すっかり目が覚めた。もどかしい思いで釣竿の準備をし、

針にミミズを通して流した。



渓流を釣り登りながら、このまま釣果がなくても十分だと思った。

透き通った水が幅の広い流れを作り、新緑を映してサラサラと流れている。

瀬の中に立ち、惚れ惚れと眺めた。



大きな岩の下手の淀みでアタリがあり、

とっさに手首を返して合わせたけれど針掛かりせず。

もう一度振り込んでみて、

「コツコツ」の後に一呼吸待って合わせたところ重い手応えがあった。

気持ちはすっかり舞い上がっていたけれど、

慎重に川岸まで寄せてきて、後は一気に河原へ放り上げた。

25cmほどのイワナだった。

僕はまだ尺イワナというのは釣ったことが無い。

多分今回のが一番大きいと思う。8寸イワナだ。

イワナ(八森町 H24.05)


そのまま遡っていきたかったけれど、

渓流の遡行は帰りにも手間を取るので自制した。

昼前には父の入院している青森市内の病院へ直行すると、母に言ってある。

心に残る道草だった。きっと宝物のような記憶になるだろう。

いつかまた来たいと思った。



20年前、自転車旅でこの町を通り、

海岸道路の行き止まりの岩場でテントを張って一泊した。

翌朝、少し戻った分岐から急な坂道を登り切った所に

両手を広げて羽ばたいているような女性の像があった・・・

と記憶していたのだけれど、あったのはチコギ崎灯台だった。

記憶も20年分、風化したようだ。

さすがに灯台の立つ場所だけあって見晴らしが素晴らしい。

あちらから見えるということは、こちらからも良く見えるのだ。

静かに凪いでいる青い海を眺めた。

チコギ崎灯台(八森町 H24.05.19)


〈 モクズガニ項へ続く・・・ 〉



テーマ : アウトドア
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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