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春ワカメ

日曜日と大潮が重なるな・・・と楽しみにしていたこの週末。

巨大低気圧の大風が吹き、

高田公園観桜会も始まったというのに

四月としては滅多にない雪が降り除雪車も出て、

これはダメかともうあきらめていたところが

カラリと晴れた。

陽気に誘われてふわふわと海へ向かう。

春の妙高山

妙高山が荘厳に微笑んでいる。

干潮は9時過ぎ。

午後からは子供の買い物に付き合う(運転手)予定なので、

午前中が自由時間だ。

二人の娘が小さな頃は

好きなように海山を連れ回していたのだけれど、

近頃はもう一緒に遊んでくれなくなった。

先日、「最近一緒に海へ行ってないね」と言ったら、

「べつに行きたくて行ってたわけじゃないし」とバッサリやられ、

オドサマ頓死。



防波堤の上に立ち、青々とした海を見渡す。

住まいの周辺はまだ残雪に覆われているけれど、

海にはもう完全に春が来ている。

ややうねりが強い。



ワカメの姿を探して歩く。

防波堤の両側のテトラポットの、海に落ち込む境目、

波を被っている箇所にワカメが見えている。

20~30cmほどの若々しいワカメ。

けれども容易には近づけない。

干潮の丸いテトラポットには湿った藻類が付いていて滑る。

うっかり滑り落ちれば

カキ殻の張り付いたおろし金のようなテトラポットの狭間で

波に弄ばれて容易には這い上がれないだろう。

底がフェルトかピンスパイクの靴とライフジャケット、

それとロープがあれば大丈夫な状況か・・・

ナイフとタモ網だけ持ってふわふわ出てきてしまった。

装備が足りない・・・と分かっているのに向かってしまう

この自制心の無さ。



初めは手の届くところの小さなものを摘んでいたけれど、

次第にいかにも危険なところにあるよく育ったものに挑んで

波を被る。かなり危ういことをしている。


ワカメ自生


いっときテトラに渡しかけておいたタモ網が波にさらわれ、

いったん沈みかけて浮かんできた柄を掴まえようとした時、

それが引き波とともに一瞬でテトラの隙間に吸い込まれて姿を消した。

なんとなくゾッとして我に返り、

ソロリソロリと滑るテトラポットを這い上がり、

防波堤の上でまた海を眺める。

・・・楽しい。本当に楽しい。

少年の頃のような楽しさ。


小さなコンビニ袋一杯分の春ワカメ。

犯した危険の割にはささやかな収穫だけれど、

一人ニヤけてしまうような充足感。

ワカメ収穫

絵本作家の友人がワカメ摘みのお話しを描いたところ、

ワカメって海岸でそんな簡単に摘めるものだろうかと

出版社で議論になったらしい。

月(大潮)を見て、時(干潮)を見て、

その日の波高を見て向かえば

ワカメ採りは海岸で十分楽しめます。

ワカメの姿形


ただ、備えがあればより安全に沢山採れるので、

先に触れた滑りにくい靴、ライフジャケット、

ロープは命綱用。

それに長柄の鎌と、長柄のタモ網。

それだけあれば大丈夫かな・・・。

ああ、あとは収穫物を入れる袋類。

波は一定ではなく、時々大きなものが来る。

これにはおよその周期があるらしく、

サーファーの友人には「15分間隔」だと教わった。

「セットが入る」と言うらしい。



さて自宅へ戻り、とれとれを調理。

凝ったことはしません。お湯をわかして潜らせただけ。

赤茶けた生ワカメがパッと鮮やかな緑に変色する、

この瞬間の驚き。日本中の子供達に見せてあげたい。

湯通しワカメ

これをポン酢に付けて

「NHKのど自慢」を見ながら食べた。

売り物とは比べ物にならない峻烈な香りと

コリコリとした茎の食感!!

これがワカメ本来の味。

舌の肥えた友人達に

食べさせたくて仕様がない。

「おーい、みんなー、ワカメうまいぞー、遊びに来ーい!」

テーマ : アウトドア
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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