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岩ノリ採り



昼に直江津の上海軒さんでラーメン大盛りを食べ、午後一番の用事は上越保健所さんなのだけれど、昼休み中に伺っては悪いので海を眺めて時間調整。

「そういえば大寒のこの時期は岩ノリの季節だったな・・・」

幸い雨雪は降っていないので車を降りてみた。

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ちょうど潮が退いているようで、コンクリートの護岸にアオサの緑が綺麗に延びていた。
このアオサは河口などで採れる一般的なものとは違うようで、「オニアオサ」と呼ばれている。
食べるとやや硬くモサモサするが、香りは良い。
よく干して揉むと焼きソバなどには具合がいい。

住み分けが出来ているのか、アオサより高い段に暗紫色の岩ノリが付いている。よく伸びているので少しだけ摘んでいくことにする。

滑るので注意が必要だ。
ときおり高い波も来る。
本来ならスパイク付きの長靴に雨合羽という支度で臨むべきなのだけれど、仕事の途中の道草だ、ひやかし程度に楽しむ。

以前、富山の海岸で怖い思いをしたことがあった。
親子で遊びに行った通りがかりに、やはり階段状の護岸に不用意に踏み込んでしまったら、濡れてノリの張り付いたその段面は海に向かって微妙に傾斜していて恐ろしく滑り、危うく冬の富山湾で寒中水泳をするハメになるところだった。
高這い姿勢で指掛かりのとぼしいコンクリ面に両手の爪を立てしばらくジッと辛抱していた。
富山の海は深く、水際からすでに底が知れないような不気味な濃紺をたたえている。
もうダメかと思った時に履いていたジーンズが滑り止めになるかと思い、そっと膝をつき、へっぴり腰でどうにか這い上がってきたのである。
車からその様子を眺めていた妻子はそんな緊迫した場面であるとは思わなかったらしく、おかしな格好でジッと護岸の上に静止して何をしているのだろうと思ったらしい。

思えばこのブログに初めて投稿した記事が岩ノリの話題だった気がする。
何年経ったのだろう?

以前も書いた気がするけれど、コンクリ護岸のノリはつまみ取ると石付きにコンクリ片が付着してきて、これは砂とは違い洗っても落ちないので、刃物かハサミで切り取るのが要領。
今回のノリはよく伸びていて、つまみ上げると周辺のも一緒に浮き上がり採りやすかった。

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ほんのわずかな収穫だけれど、真水で洗うと塩気が抜けてかさが増える。
天日に当てると香りが一際よくなるが、冷蔵庫で寝かしておいても香りが立って美味しくなる。

干潮で波が穏やかで時間がなければ楽しめない岩ノリ採り。
偶然手にできた、ささやかな充足感。

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岩ノリ採集

新潟は上越市の山間に暮らすオドサマの初ブログです。


オドサマというのは東北弁で「お父さん」という意味です。

「お父様」かもしれません。単に「オド」とも言いますが、

大まかに年輩の男性のことをそう呼びます。

なので私の出身地の青森あたりでは、

街角でどこからか「オドサマ!」と声がかかれば、

たいがいのオジサンは「わえだべが(俺のことかな)?」と

キョロキョロしてしまいます。

ちなみに女性の場合は「オガサマ」です。

私は40代なのでちょっとオドサマには早い感じもしましたが、

ニックネームが思い付かず、少し背伸びさせていただきました。

というわけで、オドサマとお呼び下さい。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、

岩ノリ採集に行ってきました。

年が明けてから一月いっぱい続いた大雪で、

明けても暮れても雪掘りだったので、

この日曜の晴天はまさにご褒美。

おまけに海は大潮周期で、干潮が午前10時半。


近頃一緒に遊んでくれなくなった二人の娘を直江津図書館へ送り、

昼までが自由時間。

海へと直行し期待に胸をふくらませて階段護岸を見わたすと、

意外に先客が多い。というか、

あちらは見るからに浜の先達、お客はこちら・・・。

やはり足場のよい場所は大先輩方のフィールド。

まだ若いほうのオドサマはちょっと厳しいポイントへ移動。


慎重にテトラポットを降りてゆくと、

いつもなら荒波を被っている場所に

さすがは大潮!! 今日は砂の足場が見えている。

しめしめ、他に採集人の姿もなし。

「ご褒美だ、ご褒美だ」と独りでブツブツ言いながら、

青空の下、無心で採集を楽しみました。

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昨年までの試行錯誤を述べさせて頂くと、

TVなどではゴム手袋をはめた手でむしり取っているけれど、

海苔が繊細な上に滑るので、これがなかなか上手くゆかない。

布の手袋を試したところ今度は海苔が手袋に張り付いてはかどらないし、

寒風の中で濡れた手袋はすぐに手がかじかんでしまう。

それに自然の岩ではないコンクリ護岸に付いた海苔は、

むしって採ると石づきにコンクリの小片が付着してきて

これは砂と違って洗っても落ちないので食べる時にジャリッとする。

そこで・・・今回はハサミを用意。

とりあえずは天気が良いので素手でも大丈夫。

ハサミでチョキチョキも根気のいる作業だけれど、

採集はなぜこうも楽しいのだろう。


浜の人のお話しでは、

海苔は一日でもいいからお日様に当てると風味が増すという。

洗って冷凍しておいて、天気の良い日に干すらしい。

ということで、まだまだ雪の残る自宅前で天日干し。

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テーマ : アウトドア
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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