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2013夏・青森へ

三十年ぶりに中学の同窓会が催されるというので、いまは仙台で暮らしている両親にも声をかけて青森へ帰省することにした。お盆の墓参りもできるし、父親はいつでも三途の川を渡っちゃいそうな体調なので、機会が許せば郷里の空気を吸わせ、親類等とも会わせておきたい。

上越から仙台までの経路には、荒川沿いに東へ向かっていく山形経由のコースを選んだ。磐越道は東へ走りながら微妙に南下しているので、北へ向かいたい身としては時間短縮になることはわかっていても敬遠したくなってしまうのである。

関川村を過ぎて山形県に入ると小国町。荒川の大きな風景に、時々車を停めながら進む。

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去年の秋に通った時、小国町の道の駅に面白いものが置いてあって、今回も寄り道してみようと思っていた。

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道の駅・白い森おぐにぶな茶屋

それは、エゾハリタケというキノコを調理したもので、「ヌケオチ」という名の珍奇な食べ物である。その調理法を本で読んだ時には驚愕したものである。オドサマなどの説明よりも、尊敬する清水大典先生の文章が圧倒的に面白いので、以下は家の光協会刊行の「カラー版 きのこ 見分け方・食べ方」より引用して紹介してみたい。

引用> キノコの食べ方は、どんな知名種であっても、いったん鮮度が落ち、ば腐れの前兆のふかふかか、べとついてきたら、有害細菌の二次寄生を予想して食べない。これが食菌にたいする正しい心構えである。しかし1つだけ例外がある。エゾハリタケで、若いうちはそのまま直接調理できるが、成長するとかたい軟骨質となってしまう。そこで家の北側など湿った地上に放置するか、浅く土に埋め、コバエ(ショウジョウバエ)の群がる状態に半腐れとする。これをゆでて塩に漬け込み、後日塩出しのうえ、味噌漬けか粕漬け、みりん漬けとする。酒の肴に最高の珍味。熊狩りの漁師がヌケオチと愛称して賞味した長い歴史がある。(引用ここまで)

・・・それがまさにヌケオチという名で販売されていたのであった。保健所にも説明がつけにくそうだし実際にその製法で作られているのかは分からないけれど、これは迷わず購入して帰った。

ヌケオチは実は二度目であった。オドサマのキノコ師匠が以前エゾハリタケを発見した時に、その調理法に則って味噌漬けを作ってみたのである。晩酌に招かれてそれを楊枝に刺して口に運ぼうとしたときの、奥様の憐れむような視線が印象的であった。風味はハリタケの仲間に共通の独特な芳香があり、たしかに癖になりそうな気配の味覚であった。

道の駅を覗き、珍しいものはないかなと物色してみたら、あったあった。まず目に付いたのがトンビマイタケ。

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天然物の舞茸と変わらないような値段で売られていた。これは調理をすると真っ黒に変色する。

それからムキタケの塩漬け。

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これも他ではあまり見かけない。

なんだろうと思ったのが「オリミキ」というキノコの塩漬けである。

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初めて聞く名前のキノコだ。見た目はナラタケに似ているように思われた。「エセオリミキ」というキノコなら知っているけれど、あれだろうか・・・などと思いながら、今回は購入は差し控えた。これから旅に向かう身であるので調理の機会が得られないし、その気になれば自分で採取できる獲物でもある。オリミキに関しての疑問が残った。

仙台へは見込みは5時間のところ6時間かかってしまった。川に見とれて道草をしすぎた。仙台の実家でアイスコーヒーを一杯もらい、両親を乗せて青森へ向かった。母の話では、父にはここ数日のあいだ毎日点滴を受けさせて体調を整えさせておいたとのことであった。(次項へ続く…)


テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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