ノビル



新潟へ来てずいぶん知らない山菜を覚えた・・・キノコも。

東京で暮らしていた頃、強烈に海山川で遊びたい衝動があって、というか自然のものを自ら採集して食べるということに飢えていて、釣りや山菜の本を眺めては悶々としていた。

ある時期、埼玉の上尾にいた弟の所に居候をしていて、天気の良い土曜日には板橋区内の職場まで自転車で出勤したりしていた。

半日の勤務を終えて帰りはのんびりと、道路には詳しくないので迷子にならないようにまずは埼京線に沿って大宮まで、そこからは東北線に沿って自転車を走らせた。

線路沿いにはけっこう緑があって、ひょっとすると美味しい野草があるのではと道々物色していて(≒不審者)、見つけると嬉しかったのがノビル(野蒜)だった。

丸い球根がちぎれないように慎重に抜いて持ち帰り、犬や酔っぱらいが液肥を与えてくれていたかもしれないので一応は洗って薄皮を剥き、生のままに味噌をつけて食べた。長距離を自転車で走った後なので、ビールも美味しかった・・・。


今朝は6:00集合で自然観察会があった。基本的には野鳥を観るために早朝に集まっているので、フィールドスコープを肩に担いだりしているのだけれど、それよりも道端の草木の中に美味しいものがないだろうかとか、沢があればサワガニがいるかもしれないなとか、そういう方面にばかり触手がうごく。

不思議なものでそうしていると、美味しい野草は周囲の緑とは異質な容姿をして視界に映り込んでくる。チョウチョが自分の食草を見分けるような能力が、少しは人間にも備わっているのかもしれない。私の場合はネギの仲間がよく見えるようだ。

ノビル

埼玉の線路端でよく採集したノビルだけれど、この辺りで天然のものを見かけることは少ない。山アサツキはよくあるのだけれど、ノビルは珍しい。周囲にも他の株は見当たらなかったので、3本だけを間引かせてもらった。それにしても玉が大きい。

ノビル味噌

ノビルに味噌をつけて齧りながらビールを飲んだら、東京近辺で暮らしながら野山に飢えていた頃の気分や風景を思い出した。匂いは記憶を呼び起こす。新潟へ来て見知らぬ山菜やキノコをよく覚えたのも、きっとあの頃の反動だったんだろうなぁと思った。


プロフィール

オドサマ

Author:オドサマ
郷里の津軽地方ではナイスミドルをオドサマと呼びます。まだそれほどの年齢でもないのですが、故郷への親愛をこめてハンドルネームとしています。現在は新潟県東頸城在住です。古代、東北は採集民の楽土であったといいます。その血統によるものか、自然の中で食材の採集を楽しみ、調理を楽しみ、食べることを楽しむことで、日々心身が満たされています。そんな喜びをブログを通して多くの方にお伝えできればと思っています。

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